スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- --:-- : スポンサー広告 :

本を読まない国のお・ま・か・せ・サービス☆“プロの目利き”に委ねる新たな消費スタイル



北海道砂川市にある小さなどこにでもある本屋さんが人気です☆
メディアに何度も取り上げられてます。


動画ありました★
消費者が商品の選択を“プロの目利き”に委ねる新たな消費スタイルが今、人気を博している。
月6800円でプロのスタイリストがユーザーに似合う女性服をセレクトするレンタルサービス
が始まり3ヶ月で5万人の登録者を集めた。
また北海道の書店店主がおススメの本を1万円分選んで顧客に配送する『1万円選書』も400人待ちの状態。
ショッピングサイトにモノの情報が氾濫するなか、知識や経験を生かした目利きの商品選択が、
商品選びに疲れた消費者に驚きや発見を与えている☆




波乱万丈いわた書店日記☆ブログでも発信☆

その人気のサービスとは?

★一万円選書・現在受け付け停止中です★
一万円選書ですが現在650人ほどお待ちいただいております。
再開は、今回の受け付け分が終了次第と予定しています。
大変申し訳ないのですが一人での選書では限界がありますので、これ以降メール
、FAX、手紙を頂戴しても受付は行えません。
またお返事もできかねます。(お返事をする作業に追われてしまい、受付した方を
お待たせしてしまうことになりますので……)
申し訳ありませんが、次の再開をお待ちください。

皆さんを長くお待たせすることになってしまい大変心苦しいのですが、雑な選書もできませんので、
気長にお待ちいただけるとありがたいです。


【なぜ?】田舎にあるのに全国から注文が殺到
する本屋さん【本好き必見】






「いわた書店」の社長である岩田徹さんが選んでくれる。
岩田徹さんは中学生時代には図書館にある小説はほとんど読んでいて膨大な情報量を
持ち合わせているそう。

"申し込みの際には最近読んだ本と○、×、△でつける評価を聞き、
職業やよく読む雑誌などの簡単なアンケートに答えてもらう。

好みが明確な人はわかりやすいが、『鬼平犯科帳』と中村うさぎのエッセイどちらにも
「◎」をつけてくるような“オールラウンダー”相手の選書こそ、店主の腕の見せどころ。

「そういう人には明治時代に日本を旅したイザベラ・バードの『日本奥地紀行』。
こうくるか、という変化球を投げて読書の幅を広げてほしいんです」。"

あえて同じ系列の本は選ばないとのこと。本人なら絶対に手に取らないだろうけど
満足してもらえる本を選んでいるそうです。


自分ではついつい同じ作家さんや似たような本を選びがち…。
違う本も読んでみたいけどどれが面白いのか分からない…。
自分の読書傾向から選んでもらえるなんてとても嬉しいですね!!

どんな本を選んでいるのか?!

学校や習い事が忙しい女の子には…

児童書と一緒に『ひまわりのかっちゃん』という特別支援学級の子と先生の話や、
ひまわりのかっちゃん (講談社青い鳥文庫)/講談社



¥670


ハラハラドキドキの日本の古典『雨月物語』を☆
改訂版 雨月物語―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)/角川学芸出版



¥864

Amazon.co.jp


子供の35点のテストに怒りまくる母親には…
お母さんも一緒に読んで算数を面白くなってもらおうと『数の悪魔』という本を
数の悪魔―算数・数学が楽しくなる12夜/晶文社



¥1,728

Amazon.co.jp


マンガでもいいの・・・?

"漫画の依頼が来たらアルバイトの黒光高平さんが「1万円選書」を担当しており、
現在オススメの漫画「テラフォーマーズ」や「魔法科高校の優等生」を紹介した。"

黒光さんもかなりの情報量があるそうです☆
スポンサーサイト
2015-07-18 13:45 : 読書 :

一瞬の栄光にするか永遠の輝きにするかはここからです☆

芸人さんが受賞と言うことで芥川受賞が久々に大きなニュースです。
川上未映子さん☆(第138回・07年下半期)や、町田康さん☆(第123回・00年上半期)などは、
ミュージシャン出身です。

それほど職業は意外性はない気も。
お笑いと言うのは非常に頭がいい人たちだと思ってます、言葉も豊富だし。
たぶん受賞なさると思ってました★ 救世主でしょう、今の文壇にとって。
芥川賞はもともとプロモーションの意味もあり創設されたと聞いてます。
どこも狙いは*経済*


又吉さんのことをきいた時自分の書いたこの記事思い出しました。
読書の力☆クシュラの奇跡☆
読むことは大きな力となります★

彼はゲーム機が買えないような貧しさで、本もない、でも教科書があるということで
そればかり読んでたと聞きました。それで国語知能テスト全国1位という快挙を☆

きっと図書館でも借りてたのでは。彼の本との関わりも素敵です。
読書芸人ピース又吉のおすすめ本まとめ

今回尊敬する太宰さんが乗り移って取らせたのかも。
太宰治の『人間失格』を持ち歩くほど心酔していてたそうです。
太宰さんの芥川賞への執念は凄かったですから。
太宰治の落選原因は「生活に乱れ」です^^;;

おめでとうございます!作家オーラ出てきてます。


本が売れない今、利用しようとする雰囲気も感じられますので、潰されないようにしてあげて
ほしいです。

又吉さんが生きる糧にしてる作家中村文則さん
「衝撃でした。より一層、僕が文学を好きになる契機になった小説」
銃 (河出文庫)/中村 文則



¥583

Amazon.co.jp


非常に本が好きでそのことを語るのがイキイキしてて、こういう分野の本も興味深いですよ。

僕の役割は本の解説や批評ではありません。自分の生活の傍らに常に本という存在が
あることを書こうと思いました。
第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)/又吉 直樹



¥535

Amazon.co.jp


こちらもユニークな方ですね。


この方もツイッターなさってますこちら
メタモルフォシス/羽田 圭介



¥1,728

Amazon.co.jp


落ちた方にも注目を☆個人的には島田理生さん、今度で4回目の候補に。
(2002年下期)「リトル・バイ・リトル」
(2003年下期)「生まれる森」
(2006年上期)「大きな熊が来る前に、おやすみ。」
今回「夏の裁断」が候補になったのに、ほんとうに残念でした。

この本は恋愛小説として話題でした。
ナラタージュ (角川文庫)/島本 理生



¥648

Amazon.co.jp


落ちた村上春樹さんは今や大作家、一瞬の栄光にするか永遠の輝きにするかはここからです☆
芥川賞を取らなかった名作たち (朝日新書)/朝日新聞出版



¥842

Amazon.co.jp

■関連サイト受賞作候補作一覧☆
2015-07-17 17:48 : 読書 :

わずか7日間で幕を閉じた昭和64年・・・☆ロクヨン

64(ロクヨン)64(ロクヨン)
(2012/10)
横山 秀夫

商品詳細を見る


原作も2013年このミス1位「64」・本屋大賞2013年2位という重厚な秀作ですが
ドラマ化したNHKのロクヨンが秀逸だと話題です。

原作者の横山さんにも見どころをお聴きした動画・・

インタビュ―全文はこちらで★

なんと第1話がyoutubeにあるのも驚きですが^^;;



主人公演じる俳優さん?でしたが電気グループのピエール瀧さんと言う方☆
存在感は凄い、雰囲気がほんとドラマにぴったりです。

ロクヨンというのは昭和64年に起きた未解決事件から。

地方県警を舞台に、昭和64年と平成14年にまたがる2つの誘拐事件を、広報官の視点から描く。

脚本家の大森寿美男さんは来年から始まるドラマ版「精霊の守り人」手がけるようです。

音楽も評判高いです。

昭和天皇崩御に伴いわずか7日間で幕を閉じた昭和64年(1989年)に起きた事件と言う設定、
平成の闇に逃れた犯人・・・

(昭和63年)11月から1989年(昭和64年)1月女子高生コンクリート詰め殺人事件が起きてます。

01/04 東京証券市場の大発会は平均株価が3万0243円66銭

わたしは家族でお正月白馬にスキーに行ってた記憶があります・・・・・

■横山さんはこちらの本も人気です。映画化もされてますね。
半落ち (講談社文庫)半落ち (講談社文庫)
(2005/09/15)
横山 秀夫

商品詳細を見る


枠内2002年、『半落ち』が第128回直木三十五賞候補作となる
しかし、選考委員の北方謙三が、この小説中で重要な鍵となる要素について関係機関に
問い合わせたところ「現実ではありえない」との回答を得て、北方は選考会でこの回答を報告
、「半落ち」は現実味に欠けると批判され落選した(受賞作なし)。

また本作が各種ランキングで1位(『このミステリーがすごい!『週刊文春』の「ミステリーベスト10」国内部門で第一位)
になったことに対して、選考委員・林真理子が講評の記者会見で「欠陥に気づかず賞を与えた業界も悪い」
とミステリー業界を批判し、のちに雑誌で「欠陥があるのに売れ続けるなんて、欠陥作品を感動作
とか言って買ってる読者のなんとまあ多いこと。」と読者をも批判した。

横山は、ミステリー作家たちだけでなく読者までもが侮辱されたと反論し、直木賞と訣別宣言をする
wikより★


直木賞受賞してないのですか~林さんは小説読んでるのでしょうか?

欠陥って~~小説です、架空を自由に描けるから小説です。
事実を検証しながら読むとでも思うのでしょうか、
リアリティー重んじるならミステリー部門ではないと思うのですが。

横山さんの作品は面白い、読者を惹きつけます★
2015-04-25 23:33 : 読書 :

略奪者から奪われる未来を精霊の守り人が救う世界を夢見る☆

地震の予言は延期されたようですが、騒ぐと回避される気もするので
話題になり防犯意識も高まるので備蓄など心がけたいですね。
3日は助けてもらえないようで今1週間の備蓄は最低限必要です★

原発再稼働はいやなのになぜか選挙は力落とす結果です・・・・


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
amazonnは税金払ってないので敬遠してるのですが^^;;
最近kinndleをiphoneアプリではなくwhiteが出たので購入☆
重い本は持ち歩くには不向きなので電子図書は読書には快適です。
iphoneだと長く読むのは辛いですし、ipadだと常に持ち歩くには重いし、kindleは
その点大きさもいいので時間の合間に読むには最適でだいぶ読めてます。

Kindle Wi-Fi、ホワイト、キャンペーン情報つきモデル/Amazon



¥6,980

Amazon.co.jp


(送料無料、即日配達という日本企業が考えなかった壁を取り壊したというのは凄いです)

こちらを購入☆独りファシズム様の支配世界の論理を読み解く暗黒の箴言集第四弾

kindle版しかないのですがお勧めです☆
略奪者のロジック4 - 世界システムを論証する207の言葉たち -略奪者のロジック4 - 世界システムを論証する207の言葉たち -
(2015/04/07)
響堂雪乃

商品詳細を見る


以前希望の光は寛容から☆と言う記事で上橋菜穂子さん☆ご紹介しました。
自分的にはこういう記事好きなのですが。

2014年国際アンデルセン賞受賞され大人も魅了させる魂を揺さぶる小説をお書きになります。

響堂雪乃さんと違うようでいてお2人とも絶望的な世界観描いてても希望を棄てない、と言う根底は
似てるのではと勝手に思ってて、わたしもそういう点では同じ気持ち抱いて共鳴するのかなと。

上橋さん本屋大賞に選ばれて今話題です

鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐
(2014/09/24)
上橋 菜穂子

商品詳細を見る


強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”
。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。
ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。

その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?
厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子

黒狼熱(ミツツアル)という致死的な病が発生する中でその治療法や薬の開発に乗り出す
医師ホッサルとやがて出会い物語は・・・・・


まさにエボラのような謎のウイルスで何事もキチンと調べられる上橋さん、医師の監修を
受けたそうです。

ほとんど名作を>無料でダウンロード^^;;が多いですが、電子版でまずこちらも上巻購入しようかなと。

上橋さんの代表作の一つが 2016年NHK大河ファンタジー『精霊の守り人』実写化!綾瀬はるか2度目の主演☆
になるそうで不安と期待ですね。
精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)
(1996/07/11)
上橋 菜穂子

商品詳細を見る

2015-04-12 22:36 : 読書 : コメント : 2 :

教団X化する世界☆安倍政権下の日本に対する危機感

テレビ朝日でオウムの報道特集を放送、核武装計画を伝えてました。
オウムと核は以前から言われ、放射能に対する防護も詳細と言う記事以前書いてます。
今の大学生の多くはオウム事件も知らない世代・・・・・・・

まとめはこちらで★

高学歴で純粋とも思える人たちが殺人集団に変貌することが救済と信じてゆく恐ろしさ。

小説でも描けない9,11、オウム事件、イスラム国の台頭、小説以上の虚構に満ちた現実。
オウムの余波は今でも続き後継団体に信者は増えてると言います・・・
今のISISに参加する若者が後を絶たないうカルトの吸引力は現代にも通じます。

そのオウムを彷彿させる教団を描いた中村さんのこの小説が興味深いです。

正義と大儀のおもてむきで悪魔ともいえる支配者が世界を動かす現代、
公安委員長に国連で警告される在特会とかかわりがある人物がなり
国際社会から信用失うのはネオナチと親和性高い安倍政権や読売・産経等のヘイトスピーチの方
なのにいまだ支持率が高い、この国の未来に希望も見いだせません。

*悪*とは何なのか明確な定義さえ今混迷するこの時代に考えさせます。

教団X教団X
(2014/12/15)
中村 文則

商品詳細を見る

各社書評を書いてますが産経新聞だと主人公の世代間の絶望に焦点。

ドストエフスキーばりに 『教団X』中村文則著
主要な登場人物たちは中村同様、
バブル崩壊後に世に出た「ロスト・ジェネレーション」に属している。

彼らは成人して以来、希望の見えない不透明な現実の中を生きてきた。

日本経済新聞☆だと政治意識に焦点
教団X 中村文則著 カルト通し描く現代日本の戯画 全文はリンク先でどうぞ★

本書は、フィクションのこの潜勢力を逆手に取り、それを日本の政治的現状に
教団Xとして突きつける。

現在にその戯画的縮図を突きつけることで同時代を揺さぶる言語的クーデタの試みである。

作者によれば、日本の現在の政治的雰囲気を支配しているのは「気持ちよさ」
へのやみがたい志向なのだという。であれば、その縮図たる教団Xの原理は
「気持ちよさ」を極限まで濃縮したものでなければならない。

我々の政治意識の戯画的鏡像である。

 問題はその教祖だ。
作者はその造形において、デビュー以来続けてきた悪の探究を極北まで押し進めた。
作の終盤、ドストエフスキー『悪霊』における少女強姦に倍する冷酷な悪事を
教祖に告白させるのだ。
作者の「悪意」が最も研ぎ澄まされた箇所である。

だが、悪が真に恐ろしいのは、それが「悪意」を超えた地点に生じるからだ。

作者の視線は、犯されている悪事からその滑稽さ、陳腐さをあぶり出すドストエフスキー的残忍さ
にまでは至らない。

だから逆に、「絶対的な闇」が、「圧倒的な光」共々、不本意にチャチなものに見えてしまう。

 本書の美点はそうした「文学的」な探究にはない。

中盤、テロ容疑で機動隊が教団施設を取り囲んで以降、教祖よりもむしろ
その崇拝者や教団周縁の人物が、日本の戦中戦後史を総括して語る複数の
「政治的」独白に強度が感じられる。

安倍政権下の日本に対する作者自身の危機感がそこに脈打っていて、
共感的にであれ反発的にであれ読者を揺さぶるからだろう。


本書の、フィクションとしての強度はそこにある。この本の外で作者自身が同じ言説
を語っても、本書におけるような強度は持ち得まい。それはフィクションにおいて
のみ活(い)きるアクチュアリティなのだ。

一見、政治的に見えて、実はそれこそが文学なのではないか。
本書は、六年前の『掏摸(スリ)』の壁を、ドストエフスキー的方向ではなく
このサルトル的方向において突破している。

読売新聞☆世界映す「総合小説

 <科学が神の領域に近づく時代に呼応した、「教祖の奇妙な話」が序盤に長く続く。<<>。
教祖の松尾いわく、最新の宇宙生成論はインド最古の聖典「リグ・ヴェーダ」の記述と
合致する、質量不明の人間の意識は三次元世界の枠外にある、そして人間とは、
<過去から現在の膨大な原子の絶え間ない流れの中に浮かぶ物語です>

中略ー

彼らは人を見殺しにしたりされたり、飢えた記憶に苛(さいな)まれ、世界を憎悪している。

 なかでも紛争地域のNGOで活動中に誘拐された高原の体験は、
イスラム過激派が人質を惨殺する現実の衝撃と重なる。

<私は日本人で、安全な暮らしをしていて、善意によってここに来たのだから、
そんなはずはないだろう?>

 大国間の策略、あえて放置される貧困。
聖戦を掲げる職業テロリストが、<何の躊躇(ちゅうちょ)もなく人を急に殺し、
人を殺し続け、自分達も殺されてまた別の人間が殺されるこの無造作な何か>。

それを目の当たりにして帰国した高原は、国家も、日本人も、教団さえ信用せず、
<死者を出さないテロ>を企てるが……。

東京新聞ではインタビュ―掲載☆

悪の奥底世界に問う カルト宗教テーマに最長編 中村 文則さん(作家)☆

2015年2月21日

 多くの市民を巻き込んだオウム真理教による地下鉄サリン事件から、今年で二十年。
当時高校生だった中村文則さん(37)にとって「集団の力」を強く意識させられた出来事だった。

善と悪、孤独との向き合い方…そのころからの問いが、カルト宗教をテーマにした新刊『教団X』
(集英社)に結実した。

これまでの作品の中で最長編。
「自分のすべてを込めた。燃え尽き症候群みたいな状態から抜け出せない」と話す力作だ。

 出版社の応接室で顔を合わせた時、部屋には新刊の増刷分の見本が届いたところだった。
黄色い帯に、親交のある作家・西加奈子さんの推薦コメントが躍る。
それを見た瞬間、喜びを表すよりも、不安そうな顔に。
「直木賞の受賞で一番忙しい時期に、迷惑かけちゃったんじゃないかなぁ」。
編集者が「快諾してくれた」と伝えても、「本当に大丈夫だったかなぁ」と心配そう。
優しい気遣いを見せる。その表情が、今作のことを話し始めると一変した。
「今の政治・社会の状況に対し、言うべきことを言っておかないときっと後悔する」。

強い口調になった。

 小説は、性的快楽を使って信者を集める教団「X」と、そこに出入りする若い男女を軸に進む。
教団内の陰謀など、サスペンス要素で読者を引き込むが、宗教のことだけを
描いているわけではない。

宇宙の成り立ちや生命の起源、格差社会、テロのことまで、世界のあらゆるものごと
を作中に取り込んだ。「文学の大きなテーマは人間を描くこと。

そこに現代ならではの手法があるのではと考えたんです。
最新の科学的知見を使えば、ドストエフスキーの時代にはできなかった描き方ができる」

そんな多様な要素からなる物語の中で、登場人物の言葉として書かれる政治的
なメッセージが、とりわけ強い印象を残す。

たとえばある人物は<個人より全体、国家を崇(あが)めよ。
その熱狂の中に身を置くことには快楽があった>と第二次大戦を振り返る。

靖国神社や戦争責任など、現代につながる問題について自身の見方を反映させた。
「戦時中の日本を考えると、一億玉砕という言葉のもと、国家万歳と皆が言う、超宗教
といっていいような状態だった。集団で何かを崇めることはたしかに気持ちいいんだろうと思う」。

今、抱いているのはそんな「全体主義」の方向に社会が向かっているのではという危機感だ。

「自分たちと違うものを排除する方向に少しずつ、少しずつ世の中全体が引っ張られている。



何かを崇める気持ちよさはスポーツで叶(かな)えればいい。
国家に託すのはすごく危険。

空気がすっかり変わってからでは遅い。まずは冷静に考える材料を示したい」

 二〇〇二年のデビュー以来、悪とは何か、人間とは何かを掘り下げ続けてきた。
ここ数年は、作家として大きな飛躍の時期だった。
大江健三郎賞を受けた『掏摸(すり)』と『悪と仮面のルール』の英訳版が一二、一三年
と連続で、米ウォールストリート・ジャーナル紙の年間ベスト10小説に選ばれたほか、
昨年は、ノワール小説(犯罪の暗部を描く小説)の書き手に贈られる米デイビッド・グーディス賞を受けた。

ほかの言語での翻訳も進み、読者は世界に広がりをみせる。

今作で強く打ち出したメッセージ性は、そうした執筆環境の変化も影響しているのだろうか。
「初めて世界の読者に問いたいという意識を持って書きました。

たとえば中東の問題。過激派にミサイルを撃てば終わるのか。
そうではないから、9・11からずっと繰り返している。

どうして過激派が生まれるのか、行為の奥にあることを考えなければ、問題は永遠に終わらない」


作家でも、芸能人でも、政治的なことには触れない方が無難だという風潮が強まっている。
「いろんな考え方があるけれど、僕は、社会に対して自分の考えを表明するべきだ
という考えです」と明言する。

「この混迷の時代に、単なる痛快エンターテインメントを書く気はしないですね。
世の中の流れに、真正面から向き合っていきたい」
(中村陽子)

■ 関連記事
雑誌スバルでの『教団X』刊行記念特別対談「「戦後」を動かぬ日本に問う」
中村文則×白井聡対談☆


2015-02-24 17:42 : 読書 :
ホーム  次のページ »

プロフィール

Author:星月夜☆
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック

カテゴリ

この記事にリンクを貼る

FC2カウンター☆

月と星と妖精ダストのブログパーツ

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。